📔【西洋音楽の歴史1】天体、数学、そして音楽 より ーピタゴラス音階(Pythagorean Scales)ー

ピタゴラス音階は、音楽を「比と数」で説明しようとした最初期の理論体系です。

五度とオクターブの関係を基に音を積み上げていくこの方法は、のちに西洋音楽の音階や調律法の基礎となり、

「天体の調和」や「音の宇宙」といった哲学的発想にもつながりました。

本稿では、その生成過程と理論的意義を簡潔に整理しています。

ピタゴラス音階(Pythagorean Scales)構成メモ


1. 音階理論の出発点

ピタゴラスは「音の高さの関係」を数値で説明しようと試みた。単なる音程(interval)ではなく、音階(scale)の構造を明らかにすることが目的だった。

2. 使用する二つの基本音程

  • オクターブ(Octave)
  • 完全五度(Perfect Fifth)

3. 音階生成の手順

任意の音(例:D)を起点に、完全五度で上昇・下降を繰り返す。範囲外に出た音はオクターブ移動で調整することで、音階の中に収める。

4. ペンタトニック音階の生成

得られた音:D, E, G, A, C。これはアジアの諸文化で多用される五音音階(ペンタトニック・スケール)である。

5. 西洋音階(ディアトニック)への発展

完全五度の積み重ねを続けることで、七音からなる西洋音階(ディアトニック・スケール)が形成され、長調・短調の基礎となる。

6. 五度圏(Circle of Fifths)

五度進行を円環状に整理したもの。さらに進めると、白鍵と黒鍵をすべて含むクロマティック音階(12音音階)に到達する。

7. エンハーモニックの問題

D♯とE♭など、ピアノ上では同音とされる音も、ピタゴラス音律では周波数が異なる。アラビア音楽ではこれらを別音として扱い、約24音の体系を形成している。

8. 無限に続く音の生成

数学的には(3/2)n と (1/2)m の組み合わせが1にはならないため、理論上は同じ音に正確に戻ることはなく、無限に新しい音が生まれ続ける。

9. 西洋音階の比率と間隔

各音の周波数比:例として D=1, G=4/3, A=3/2 など。音と音の間隔は2種類のみ。

  • 全音(Whole Step)= 9/8
  • 半音(Half Step)= 256/243

10. 音階の特徴

音の並びはすべて等間隔ではなく、規則性と不均一性の調和によって心地よい響きを生む。「半音×2=全音」ではない点に、調律と音楽理論の奥深さがある。


ピタゴラス音階について 小片厚著 書籍名不明 日付  2026年1月9日(金) 著者  音楽工房ピアノぴあ♪浅田美鈴



参考文献:参考サイト
University of Connecticut – Section 3.4: Pythagorean Scales

翻訳とまとめの依頼者:浅田美鈴(音楽工房ピアノぴあ♪)
翻訳・まとめ・コーディング:ChatGPT-5(OpenAI)


〔参考文献〕

西洋音楽の歴史. 第1巻 (起源から16世紀まで)

資料種別 図書

著者 マリオ・カッロッツォ, クリスティーナ・チマガッリ 著ほか

出版者 シーライトパブリッシング

出版年 2009.3

資料形態 紙

ページ数・大きさ等 319p ; 26cm

NDC 762.3




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